TEL 0859-24-0363

トピックスとりねつの出来事

サークル発表会 2020/3/28

2019-サークル 2019-サークル
 
 今年度の最後のイベントであるサークル発表会は新型コロナウイルスの感染を懸念して開催が危ぶまれましたが、安全衛生部から出された条件は、全員マスク着用し、会場の研修室のドアや窓を開放するということで、何とか例年通りの開催ができることになり、吉岡、青木両課長の司会が発表会を進行していきました。
開会にあたり馬田専務が挨拶のなかで、異例の開催とはなったがこの発表会は一年の集大成で、他のサークルの活動を知る貴重な場でもあると話され、その他に新型コロナウイルスに対する注意事項と発表の採点方法について説明がありました。
 
2019-サークル 2019-サークル
 
 最初の発表は、業務・窒化サークルの松本浩君で、自部署の目標を紹介した後、不適合の現状分析をし問題点をパレート図で明らかにして、改善やルール化をすることによって不適合ポイントの削減を実現していました。
また、作業改善ではイレクター作品や顧客札の改良により窒化のバラシ作業や誤発送に結果を出たことや、今後も更なる改善を目指して小さなことからでも実施していくと決意を述べていました。
 
2019-サークル 2019-サークル
 
 続いては設備サークルの青木リーダーが設備課に課された「設備突発停止時間及び件数の削減」や真空炉の“高真空処理”"パーシャル処理”に対する取組みについて説明をしました。
そもそも高真空とは…、パーシャル処理とは…の説明やディフュージョンポンプの構造説明を交えてその管理の難しさなどの解説がありました。
 
2019-サークル 2019-サークル
 
 休憩を挟んで、真空サークルは村林君が作業改善のためのイレクター作品が如何に素晴らしいかの説明や、セット場のレイアウト変更により無駄な動きが削減され、それらが不適合ポイントや時間外勤務時間の削減に寄与したことや、有給休暇取得目標に対してメンバーの新入社員に取得できる日を推薦して上げた優しい先輩の話などを会場の笑いを掴みながらの発表でした。
 
2019-サークル 2019-サークル
 
 続く高周波サークルは福江リーダーが、テーマの選定から5種類の取組を紹介して、安全面での対策、予備部品の管理、IQ3のTPの抜き取り方法の改善、中でもIQ3用の加熱コイルをメーカー製から自社設計のAエンジニア製に変更した改善は、年間で500万円以上のメリットが出たという報告は衝撃的で多くの質問やコメントがありました。
 
2019-サークル 2019-サークル
 
 最後の発表は浸炭サークルの波多野君が、セット方法の改善によって時間外勤務の削減に効果があったこと、治具を鋳物製にすることで長寿命化となり経費並びに廃棄物やけがのリスクの低減になったことを説明しました。
また、バスケットの小型化によりただの軽量化ではなく図解したモーメントの計算を用いて腰への負担が4分の1になったことが、浸炭職場の課題である腰痛対策にも大きな効果をもたらしたという発表でした。
 
2019-サークル 2019-サークル
 
 これらの発表は理事長、専務理事、工場長の他、各部署長も自サークル以外を評価するポイント制で順位が決定されます。
ポイント集計の間、生田工場長が各サークルの寸評としてそれぞれの発表内容に対してコメントをしました。
全体の感想として、レベルアップした良い発表であったこと、有給休暇の取得や時間外勤務の削減にまで言及していたこと、パワーポイントも見やすくお互いの質問も活発であったことなどを、それ以外には、各サークルごとに具体的な内容についてのコメントがありました。

各採点者から出されたポイントをルールに基づき集計した結果、今年度の最高点は高周波サークルに栄冠が輝き、福江リーダーに森脇理事長から最優秀賞が贈呈されました。
続いては浸炭サークルの発表時間オーバーによる減点により、逆転した真空サークルの松原リーダに優秀賞が手渡されました。
全サークルにはそれぞれのリーダーに発表賞が贈られました。
 
2019-サークル 2019-サークル
 
 最後に、森脇理事長からの挨拶で年を追うごとにレベルが高くなっていて、今年も更に各サークルとも改善意識の高さが伺え、数値化された目標値やデータを扱っている点で見やすく聞きやすい発表であったと感想を述べられました。
更にとりねつではこの度のコロナウイスル対策として、このサークル発表会の運営方法、弁当の持ち帰り、花見の中止などを発信しても、それを確実に実行できていることは、このサークル活動を通じたコミュニケーションの素晴らしさや風通しの良い風土ができているからだと述べて挨拶を締めくくられました。

4月からのサークルメンバーは変更になり、新リーダーも2名増えます。2020年度もとりねつマネジメントシステムの目標達成のための原動力として、このサークル活動を継続してまいります。