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トピックスとりねつの出来事

第1回熱処理コンテストにて優勝 2022/3/14


2021-熱コン 2021-熱コン 
 
 日本熱処理技術協会中部支部主催の「第1回熱処理コンテスト」の発表が、愛知県技術交流センター交流ホールにおいて開催されました。
「熱処理コンテスト」の趣旨は以下の通り(同協会の開催案内より)
「今年度より「熱処理の学び」,「失敗からのイノベーション(失敗の共有)」,「人材交流」などを目的として講演大会期間中に「中部支部・熱処理コンテスト」(以下、熱コン)を開催いたします。熱コンでは,支給された試験片に,課された要求特性を満たすために,それぞれのチームが知恵と工夫を凝らして熱処理を実施し,優れた要求特性を発現した上位チームに賞を授与するものです.企業で熱処理に従事する技術者や研究者,官・大学の研究者や大学院生,学生など,長年熱処理に従事された方から若手の方まで幅広い年齢層の参加を期待しています.企業,研究所ならびに高等教育機関における人材育成,チームビルディングなどの醸成に本企画を活用いただけますと幸いです」というものです。
とりねつはこの趣旨に賛同して参加の申し込みをさせて頂きました。
熱処理技術協会員である馬田専務から社内でプロジェクトチームを編成して"Team Torinetsu"として参戦する意向が伝えられ、メンバーを募ったところ6人の応募がありました。仕事が終わってからアドバイザーの生田工場長を交え、第1回のミーティングを開催してプロジェクトがスタートしました。
 
2021-熱コン 
 
 目指す特性を出すために、先ず理論から強度を高めるであろう金属組織の条件、弊害となるであろう状態について意見を出し合い、試験片と同じ材質、同じ形状のテストピースの作製を発注して、基礎データを検証するための30個のテストピースに各種の熱処理を施して、出来上がったものから鳥取県産業技術センターに持ち込んで3点曲げ試験を実施しました。
予想通りのものあり、予想外のものありでプロジェクト会議を重ねながら、最後に日本熱処理技術協会から送られてきた試験片3本に3種類の条件の複合熱処理及び表面処理などの追加処理を実施して、どの試験片を提出するかを迷いながら1本を決定して締切ギリギリで提出いたしました。
 
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 3月10日の早朝に同協会から「"Team Torinetsu"様の優勝が決定しました。熱処理コンテスト発表会において、今回の熱処理につきまして概要などをご発表くださいますようお願い申し上げます」という嬉しくも驚きのメールが届きました。
そして本日3月14日、優勝、準優勝、特別賞の発表に続き、川上リーダーがチームメンバーに囲まれながら、Webにより苦労話を交えて試験片に施した処理に至った経緯を発表し、いくつかの質問に回答させて頂いて、無事に発表を終えることができました。
 
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 日本熱処理技術協会中部支部様の熱処理技術を高めようという新たな試みに敬意を表するとともに、この度の結果は、とりねつ総力を挙げて職員の協力や励ましと鳥取県産業技術センター様のご協力と最後に舞い降りてきた運を味方につけての優勝だったと考えています。
今後、第2回、第3回と開催される同コンテストにもとりねつは参戦させていただき、同じ熱処理技術に携わる企業や人々との交流を通じて技術の向上に邁進していきたいと思います。
日本熱処理技術協会中部支部長大林功治様をはじめ、この企画に携わられた方々や協力を頂いた全ての皆様にお礼を申し上げます。

    "Team Torinetsu"一同(馬田秀文、川上昭徳、福江智輝、宮野辰也、村林尚紀、波多野瑶、小松聖人)