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トピックスとりねつの出来事

とりねつサークル発表会 2024/3/23

 とりねつサークル発表会は安全衛生、環境、品質のISOの目標を中心に、自部署の問題解決をするサークル活動として一年間活動してきた結果の集大成として発表するイベントです。コロナ禍でも途切れることなく続けてきた活動であり、今回は2019年ぶりにプロテリアル特殊鋼様をお迎えし石倉部長、谷田グループ長、浦木班長、松本班長にご視察を頂いての開催となりました。

2024-サークル  2024-サークル

  最初にプロテリアル特殊鋼の谷田グループ長が、2019年の台風19号により阿武隈川が氾濫したときの同社東北熱処理センターの被災を経験したことを受けての「水害対策」を発表されました。とりねつでも2012年度からBCP基本方針を定めて活動していますが、同社での災害は甚大で対応に3カ月要したことや止水板や水位計の設置などの対策に驚きました。

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 続いてとりねつの発表会に移り、採点には14人の部署長がQRコードを読み取ってスマホから投票する方法を採用しています。森脇理事長、ゲストの石倉部長にもタブレットを使用して採点に加わってもらいました。総合進行を生田工場長、各発表の司会を吉岡課長、金田課長が担当しました。
 最初の発表者は浸炭サークルの波多野サブリーダーが、不適合の対策にセット治具の改良による効果やセット作業の変更による時間短縮、顧客に対するEV提案も含めて、活動の効果を金額に置き換えての成果を発表しました。
 次に業務サークルでは大久佐リーダーが、出荷関係の不適合をパレート図で分析して、その対策を庶務係にも協力を仰いで対策したことやサンドブラストののぞき窓のガラスの交換頻度を抑えた工夫やバレル研磨の改造、消耗品の削減など様々な活動内容を発表しました。

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 休憩を挟んで、高周波・窒化サークルの提嶋リーダーが発表しました。系統図法を用いて高周波焼入れの不適合原因を特定し、複数の担当者の火色の温度目測をそろえる活動や消耗品を削減する苦労話を交えての発表でした。
 次に設備サークルの野々村メンバーが設備課に課せられた修繕費の削減活動や、突発停止を減らす対策に点検簿の電子化が威力を発揮した経緯や、手順書がなかった設備的技能に対して作業手順書作成に着手したことや、第3工場中二階と第4工場の設備備品室を一掃したことなどの発表でした。
 最後に真空サークルの村林リーダーが、過去に迷惑をかけていた顧客の不適合対策の取組みに労力を集中したことや、使用するSUSかごの長寿命化に協力して欲しい呼びかけ、新しい真空担当者の教育用として、歪を出さないセット方法を集めた特殊セットフォルダによるデータベース化を進めていることなどを報告しました。

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 採点の集計が出るまで馬田専務から発表会の総評がありました。各サークル個別の感想の他に全体を通して、発表者が皆堂々としてレベルの高い発表であったこと、コスト意識が高いこと、全サークルが発表時間内に納まったことも含めて、素晴らしかったと全職員に労いの言葉がありました。
 続いて、プロテリアル特殊鋼の石倉部長からも感想を頂きました。自社との比較を交えて会場の雰囲気がとても良くお互いに質問が活発だし笑いもあること、発表者のレベルが高いことなどのお褒めを頂き、最後に発表の内容が多岐にわたりボリュームがあって外部の人には分かり難いところもあったとご指摘を頂きました。

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 生田工場長から採点の結果発表があり、優勝は高周波・窒化サークル、準優勝は真空サークルという結果となり、森脇理事長からそれぞれの賞金が、その他のサークルに発表賞が手渡されました。

 最後に森脇理事長より感想並びに挨拶がありました。先ず、プロテリアル特殊鋼様の発表に対してこの地域では殆ど経験しないような水害の発表は大変参考になり、考えさせられるものであったとお礼がありました。とりねつサークル発表に対しては、発表のレベルが毎年上がっていること、とりねつはIT化が進んでいることなどの感想を話され、政府もロボットに対する補助金を厚くしているので大いに活用して頑張って欲しいと激励を頂きました。
 2023年度最後のイベントが無事に終了し、準備されたお弁当をみんなで頂きながら、サークル発表会の話に花が咲きました。