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社内講演会 2025/1/25

 今年度の社内講演会は中海・宍道湖・大山圏域産学・医工連携推進協議会のアドバイザーを務められている眞野博光様をお招きし、富士フイルムの歴史をベースにご講演をしていただきました。

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 眞野様は、米子高専を卒業後に富士フイルムに入社され、特に営業部門に於いて数々の実績を残してこられ、退職後は母校の米子高専の教育コーディネーターや特命教授、鳥取県産業振興機構の医工連携コーディネーターを歴任されておられます。

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今回は、「富士フイルムに見る企業の変遷のご紹介」と題して、同社の発足から現在に至る経緯を眞野様自身の目線を通して紹介していただきました。本日のアジェンダは次の通りです。

1.題名:富士フイルムに見る企業の変遷のご紹介
 1)富士フイルムの誕生
  ①㈱ダイセルからの独立
  ②フィルムの歴史
  ③工場の特徴
  ④何を作ったか
  ⑤富士フイルムはどの様な会社になったか?
  ・フイルム → 白黒フイルム →カラー化
  ・カラーフイルム(一般用:35mm(ネガ)、リバーサル(ポジ)映画用、写真館用フイルム(4×5インチ、シングル8用写真等)
  ・白黒フイルム(一般撮影用、医療用、産業用マイクロフイルム
  ・カメラ
  ・印刷機材
  ・紙業部
  ・産業材料
  ・磁気材料
 2)XEROXとの協業(富士ゼロックスの「誕生」)
2.富士フイルムの発展の歴史
3.富士フイルムの入社から退職まで
4.それ以降の富士フイルムの動き
5.今後の方向性
 1)世界の中の動向
 2)日本の製造業は?
 3)医工連携推進協議会の今後

 富士フイルムは大日本セルロイドの写真フイルム開発部門が独立した会社であり、当時はイーストマン・コダック社というガリバー企業を追うシャア20%の存在だったそうです。その後、いくつかのピンチをそれぞれの独立部門が支え合ってきて、遂にはデジタル化への変換期にフイルム部門が不況に陥ったときに富士ゼロックスにより倒産を免れたそうです。そして「会社の原点に帰ろう!」を合言葉に化学メーカーとして何をすべきかを検討した結果、基盤技術を応用して、健康食品や化粧品、医療分野を立上げ、成功できたなどの話を伺いました。
 眞野様は富士フイルムの話から度々脱線しながらも、ものづくりの生産体制を俯瞰し中国の生産体制やカシオの販売戦略なども紹介いただき、今後のこの地域の果たすべき役割についても語っていただきました。

 眞野様にはお忙しい中、大変貴重なお話を伺うことができました。職員一同、厚く御礼を申し上げます。