姫路で開催された機素潤滑設計生産国際会議ICMDT2025で、鳥取大学や鳥取県産業技術センターとの共同研究の成果を生田工場長がポスター発表しました。
発表したポスターは " Bending Fatigue and Impact Strength of Repeated Case-Carburized Gears" と "Comparison of Combined Heat Treatment and Extended Case-Carburizing in Terms of Bending Fatigue Strength of S15CK Gears" の2部でしたが、この内の "Comparison of Combined Heat Treatment and Extended Case-Carburizing in Terms of Bending Fatigue Strength of S15CK Gears" が"Best Poster Award" を受賞しました。
受賞した研究は、通常、平歯車の歯元曲げ疲労で歯車の破壊が発生する場合、表面から発生すると思われますが、断面硬さのパラメータによっては、表面に近い内部のある起点から破壊することもあり得ることを、実験や有限要素法により検討したものとなります。
予想発生応力をMHV硬さで除算した値のピークの位置からは、脆弱部分が予想され、破面観察、実験結果と併せても内部破壊が起こり得ることを裏付ける結果でした。
5月15日の朝礼で、馬田専務が表彰状を代読して生田工場長に贈られました。
生田工場長から「まだ研究の途中段階ですが、質疑応答も活発で、破壊挙動の理解の一助となる研究として評価されたものと思われ、大変嬉しかったです」と挨拶がありました。
尚、本発表の共同研究者としてお世話になった鳥取大学の小出先生、小野先生、西先生、大村先生や大学院生の安藤さん、花本さん、八代さん、鳥取県産業技術センターの野嶋科長に感謝を申し上げます。