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トピックスとりねつの出来事

幻の『夜見ヶ浜人』を追跡して(社内講演会)2026/2/7

 今年度の社内講演会は伯耆文化研究会の会長である根平雄一郎様をお迎えして、同氏が永年探し求められてきた「夜見ヶ浜人」の人骨を探し当てるまでのストーリーを講演していただきました。
 「とりねつ」は正にこの夜見町にあるので無縁ではないという気持ちで講演を聞かせて頂きました。

2026-講演 2026-講演 2026-講演

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 1969年に境港市外江町の建設現場で、人の左下顎の骨が見つかりました。その骨を早稲田大学の人類・古生物学の直良信夫教授が鑑定され、これは「約2万~5万年前の旧石器時代の45歳前後の女性」で「夜見ヶ浜人」と名付けられたそうです。
 当時、日本には旧石器時代の人骨など残っているはずがないという「学界の常識」があり、実物を見ないまま「新しい時代の骨だ」と否定され、次第に忘れ去られていったそうです。
 2006年頃、境港市の教育長であった根平さんが「本当の年代を科学的に証明したい」と調査を開始されました。しかし、「現物がない」という壁にぶつかります。根平さんは早稲田大学や東京大学を何度も訪れ、膨大な資料や直良教授の足跡をたどります。しかし、どこを当たっても「見当たらない」という返答ばかりでした。
 そこで根平さんは著書「まぼろしの夜見ヶ浜人」の出版して広く情報を得ようとしたところ、その直後に探していた人骨が発見されたという結末でした。そしてその骨は現在また東大で鑑定中とのことです。
 途中に、直良教授の数奇な運命や、早稲田大学の研究室と関係あった様々な方のお話、またNKHの取材にまつわるエピソードを、根平さんはその時々の自分の心情も織り交ぜながら語って頂きました。発見に至るまでの紆余曲折は正に「執念」という表現に相応しい大追跡の講演でした。
 「夜見ヶ浜人」の今後の鑑定結果がとても楽しみになりました。根平様、本日は誠にありがとうございました。