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山田晋先生講演会 2015/1/17

とりねつでは毎年「講演会」として外部から講師をお招きし講演会を開催しています。
今年の講師は馬田専務の中学時代の恩師である山田晋先生による「世界遺産から学ぶ」を2部構成にして聴講しました。
先生は現在鳥取県図書館協会会長の他、海外シニアボランティアとしても活躍されています。
先生が教員になられた経緯、馬田専務の少年時代の思い出、世界遺産を巡ることになった話をイントロとして話されました。今では世界40ヶ国以上、世界遺産を300以上訪ね歩かれて、中には何度も訪れた場所もあるということでした。 
 
 
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1時限目(先生がそう言われたので)は「鉄と石文化」ということで、アスワン・ハイ・ダム建設により水没するアブ・シンベル神殿が、ユネスコによる世界遺産のきっかけになった話から始まりました。
私たちが鉄と関わる職業であることも考えながら、石の文化や鉄の道具を絡めながらの話をしていただきました。
古代の人たちは鉄がない時代にどのようにして石を加工し、巨大な石の構築物を建設できたのか今でも謎であるという興味深い話がありました。
中には、一般の観光客が見逃してしまいそうな場所の写真や先生独自の視点による解説もして頂きました。
情報が閉鎖された文化ならではの試行錯誤が、現代より高度な技術を生み出た可能性すらあることを、自分の教員時代の経験を例に出しながら分かり易く解説して頂きました。

話は時々脱線しますがこの脱線がまた面白く、先生はユーモアを交えながら世界遺産とは別に現代の文化や民族の違い、習慣の違いを多くのホームステイの経験や自宅に受け入れた外国人を銭湯に連れて行く話などを楽しく語っていただきました。
 
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休憩を挟んで2校時目は「祈りと宗教」についてのお話でした。
古代の人たちは、あるいは現代の人たちは何に対してここまで真剣に祈ることができるのか、宗教により戦争になってしまうのか、日本人には想像が難しい内容もあります。
そして古代に生け贄を捧げてまで祈るというその行為が本当に何であるかを考えさせられました。
しかし自然の猛威の前に人は自らを犠牲にしてでもその村を、家族を守りたい純粋な心があったのではないかという話は、かつての日本人にもあったはずなのに今では忘れてしまっているかも知れないと感じさせられました。 
 
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気が付けば2校時目もあっという間に終わってしまい、時間延長しての質問にも答えて頂きました。
 
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 職員たちも「とても感動した」「自分を見つめ直す機会になった」などとアンケートに書いています。
山田先生本当にありがとうございました。また先生のお話をお聞きする日が来ることを期待していますので、いつまでもお元気で世界中を飛び回られることをお祈りしています。
 
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